移籍信頼度100% !? 欧州サッカー移籍市場で最も有名なジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏とは?

コラム

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欧州サッカー移籍市場で最も有名なジャーナリスト「Mr. here we go」ファブリツィオ・ロマーノ氏とは?

サッカー好きであれば「ファブリツィオ・ロマーノ」という名前は一度は聞いたことがあるだろう。
X(旧Twitter)フォローワー数2000万人越え、Instagramフォローワー数2700万人越えと驚異的なフォローワーを持つ、今やサッカー界で最も信頼されているジャーナリストである。
彼から「here we go」が出れば、100%の信憑性持つと言われる。
今日はファブリツィオ・ロマーノ氏がなぜサッカー界で最も信頼されるジャーナリストになったのかにフォーカスを当ててみる。

ナポリでの下積み時代

ファブリツィオ・ロマーノ氏は1993年、イタリア・ナポリで生まれた31歳。
16歳からサッカーライターとして活動を始め、小さなウェブサイトのフットボール記事を書いていた。
自身はイングランドプレミアリーグのワトフォードFCのファンで、毎週の試合を楽しみにしながら細々と仕事をしていた。

あるイタリア人代理人との出会いをきっかけにイタリアで有名なジャーナリストへ

ファブリツィオ・ロマーノ氏が18歳になったある日、バルセロナ在住の、とあるイタリア人の代理人が彼に電話をしてきた。
その代理人は「La masia(バルセロナの育成組織)に良い若手がいて、イタリアへ移籍させたいから彼らに関する記事を書いてくれ」とロマーノ氏に連絡してきた。
これが当時、バルセロナの下部組織にいた「マルロ・イカルディ」と「ジェラール・デウロフェウ」だった。ロマーノは快諾し、二人の記事を書いた。

するとそのイタリア人代理人はお礼にと、「2011年の夏にイカルディはバルサユースからサンプドリアに移籍するよ。」という情報をロマーノ氏に教えてくれた。
これが彼にとって最初のスクープだった。

当時、イカルディはまだ無名だったので、これ自体は大したスクープではなかったが、
2012年の冬に、またこの代理人からまた連絡を受け、サンプドリアで世界的に注目されてきたイカルディについて、「次の夏、イカルディはインテルに移籍するよ。」と教えてくれた。
これは半年先のまだ誰も知り得ない大スクープだった。
ロマーノ氏はこれをスクープし「半年以上先のスクープを出す男」として有名なジャーナリストになった。
これをきっかけとして、ロマーノ氏はスカイスポーツイタリアで仕事をもらうほどに地位に上り詰めた。

イタリアで有名になったロマーノ氏が、サッカー界で最も信頼されるジャーナリストになるまで

2021年1月、マンチェスターUへの移籍が取り沙汰されていたブルーノ・フェルナンデスをスクープした。
この時、ロマーノ氏は1月29日にhere we goを出すが、

ロマーノ氏のhere we goの時刻は「1月29日10:19」
マンチェスターUからの公式発表は「1月29日16:54」 

6時間以上も早くこの移籍をスクープする。
これをきっかけにX(旧Twitter)のフォローワーが爆増し、一躍、世界的に有名なジャーナリストになる。

ロマーノ氏の仕事へのこだわり

ロマーノ氏はスピードではなく正確性を重視している。
「常に一番乗りは不可能。私の目標は正しいこと。人々がファブリツィオが書いているから本当なんだ。と思うジャーナリストを目指している」と明言している。
サッカーの移籍市場が開幕すると1日に最低50件の電話をかけ情報を収集し、睡眠時間は5時間になるほど、仕事熱心だ。

今後の彼の様々なスクープ(特にアーセナルへの移籍)に期待したい。

here we go!