23-24シーズン優勝争い最終盤!黄金期を支えるコーチングスタッフ紹介

コラム

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いざ優勝争いへ、アーセナルを支えるコーチングスタッフ

プレミアリーグ首位、チャンピオンズリーグ ベスト8進出と、黄金期を迎えつつあるアーセナル。
ここまで胸が躍るシーズンは何年振りでしょうか。
そこで現在のチームを作り上げたコーチングスタッフ陣を紹介します。

監督:ミケル・アルテタ

役職:監督(ファーストチームマネージャー)
年齢:42歳
国籍:スペイン
就任:2019年12月22日
前職:マンチェスター・シティFC/アシスタントコーチ

前任のウナイ・エメリの後任として、監督未経験ながらアーセナル監督に就任。現役時代からアーセン・ヴェンゲルと戦術について議論を展開するなど名監督の兆しを見せつつあったアルテタ。引退後はペップ・グアルディオラの薫陶を受け、晴れて監督に就任。2020年2020年9月に「ヘッドコーチ」から「ファーストチームマネージャー」に役職を上げる。
就任後、これまで主力として活躍をしつつも、チームでの規律違反を繰り返していたオーバメヤン、エジルを干すなどチームの大改革を敢行。
結果、チーム内に確固たる規律が芽生え、現チームの団結力を高め、躍進に繋がる。

アシスタントコーチ:アルベルト・スタイフェンベルフ

役職:アシスタントコーチ
年齢:53歳
国籍:オランダ
就任:2019年12月24日
前職:ウェールズ代表/アシスタントコーチ

アルテタが就任後、直ぐにアシスタントコーチとして招聘したのがスタイフェンベルフだった。アルテタとはウェールズのサッカー協会でUEFAライセンス取得のためのコースを受講していた時、たまたま居合わせた時からの仲。
また、スタイフェンベルフは2017年にヘンクの監督だった時にトロサールを指導、アーセナルが獲得するにあたって大きく助言している。
スタイフェンベルグについてはこちらの記事で紹介。

アシスタントコーチ:スティーブ・ラウンド

役職:アシスタントコーチ
年齢:53歳
国籍:イングランド
就任:2019年12月24日
前職:アストン・ヴィラ/アシスタントコーチ

アーセナルのクラブカルチャーと運営において変革が成功したのはスティーブラウンドのおかげといわれている。若く発展途上のチームにとって理想のコーチであり、クラブが失いつつあった根幹の文化を発展させ、言い訳と交渉事を受け付けない厳格な指導者でもある。アルテタが選手時代に指導された経験もあり、その適任性を感じコーチングスタッフへ招聘した。

アシスタントコーチ:ミゲル・モリーナ

役職:アシスタントコーチ
年齢:31歳
国籍:スペイン
就任:2020年8月28日
前職:アトレティコ・マドリード/アシスタントコーチ

ラ・リーガの名門アトレティコマドリードでディエゴ・シメオネ監督の右腕として活躍。
トレーニングにおいてフィジカルとメンタルの両面をケアしている。
モリーナはスポーツ科学及び健康運動科学科の学位を修得している。「意思決定プロセスの方法論的分析」と「個人パフォーマンスの最適化とゲームモデルの開発:分析と方法論的指針」をテーマとした論文を公表している。

アシスタントコーチ:カルロス・クエスタ

役職:アシスタントコーチ
年齢:28歳
国籍:スペイン
就任:2020年8月28日
前職:ユベントス/アシスタントコーチ

2020年、アルテタはユヴェントスからカルロス・クエスタを引き抜きを敢行した。
クエスタはまだ20代でありながら、既にUEFAプロライセンスを取得した秀才。ネクスト・ナーゲルスマンとも言われている。
『若きコーチングの天才』とも言われるクエスタは、英語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、フランス語、カタルーニャ語の6つの言語を流暢に話す。
ユベントス入団前に、クエスタは留学のためにマンチェスター・シティで研修の招待を受ける。きっかけとなったのは、シティに攻撃的なプレーに関する分析レポートを送ったことから。その際、ペップ・グアルディオラとミケル・アルテタとの指導を観察する機会を受けた。
ここからの縁により18年、アルテタはクエスタの引き抜きを計画。20年FAカップ後、アルテタは正式にクエスタをアーセナルコーチ陣に加えた。

テクニカルコーチ:ニコラス・ジョバー

役職:テクニカルコーチ
年齢:42歳
国籍:フランス
就任:2021年7月6日
前職:マンチェスター・シティ/テクニカルコーチ

セットプレイコーチ、ゲオルグソンが故郷マルメに戻るため退団した事をきっかけに、アルテタはマンチェスターCからニコラス・ジョバーの引き抜きを敢行。
ジョバーはモンペリエでコーチを務めたあと、ブレントフォードを経てシティへ。2年間のシティ在籍時、アルテタとの親交を深めていた。
ジョバー就任後、セットプレイでの守備は明らかに改善さ。更に今季からはセットプレイの得点が大幅に増えてる。

GKコーチ:イニャキ・カニャ

役職:テクニカルコーチ
年齢:48歳
国籍:スペイン
就任:2019年12月24日
前職:ブレントフォード/GKコーチ

アルテタ政権下としては珍しく、アルテタとの直接のコネクションではない実力派GKコーチである。
代理人経由でアーセナル行きが決まったとされており、スペイン系コミュニティで評判を聞きつけたとの噂がある。
元ブレントフォードのGKコーチで、ラヤとも親交がある。
アーセナルの武器であるGKからの高速カウンターはカニャとアルテタが仕込んだ必殺の武器である。

以上、アーセナルコーチングスタッフの紹介でした。

注目すべきはマンチェスターCやアトレティコマドリード、ユヴェントスから優秀なコーチングスタッフを引き抜いているという点です。アルテタの人望、コネクションもさることながら、アーセナルが明確なビジョンと目標を示せているからこそ、それに共感する優秀なメンバーが集まり、今のアーセナルをつくれているのだと思います。

今シーズンの優勝争いに期待です。